株式会社Quanmatic(本社:東京都新宿区、代表取締役CEO:田中 大輔、以下「Quanmatic」)は、京王電鉄株式会社(本社:東京都多摩市、代表取締役社長:都村 智史、以下「京王電鉄」)が推進する「京王オープンイノベーションプログラムJISOU」に採択されました。本採択により、Quanmaticは西東京バス株式会社(本社:東京都八王子市、代表取締役社長:髙木 保)と共同で、バスの車両配置(バス格納表の作成業務)を最適化する技術の実用性を検証するため、2026年7月17日(土)より実証実験(PoC)を実施します。

バス事業者におけるバス格納表作成業務は、日々のダイヤや車両状態を踏まえ、限られた車庫スペースの中での車両配置を決定する重要な業務です。基本となるダイヤは存在するものの、実際の運用では、各種イベントに伴う臨時ダイヤや、車両点検・故障などのイレギュラー対応も発生します。また、出庫方法の制約などが営業所ごとに異なり、現場担当者の経験に基づく判断や工夫も業務品質を支える重要な要素となっています。そのため、格納表作成は定型的な作業にとどまらず、営業所ごとの実情や日々の状況に応じた判断が求められる業務となっています。
西東京バスでは、このバス格納表作成業務を日々手作業で行っており、作成に数時間から半日を要する場合もあります。さらに、EV車両増加に伴う充電設備の配置制約なども加わるなか、電話対応などの他業務と並行して対応する必要があり、現場担当者の負荷が高いことが課題となっています。
本プロジェクトにてQuanmaticは、西東京バスの楢原・恩方・五日市の3営業所を対象に、最適なバス格納表を自動生成するアルゴリズムの構築を目指します。さらに、現場担当者が日々の運用で培ってきた判断や工夫を可能な範囲で形式知化し、実運用に即した制約条件や判断基準としてアルゴリズムへ反映していきます。今後、同じ営業所であってもバス台数の増減や車庫敷地・設備配置の変更が発生する可能性があります。そのため、可能な範囲でルールの標準化を図りながら、営業所ごとの独自条件や将来的に変化し得る要素を必要に応じて調整できる、柔軟性の高いツールとしての実装を目指します。
PoCでは、現場ヒアリングを通じて営業所ごとの運用ルールや制約条件、現場担当者の判断基準を整理したうえで、基礎アルゴリズムの構築と実データを用いた検証を行います。生成されたバス格納表について、作成にかかる所要時間、配置結果の妥当性、現場運用への適合性などを確認し、実運用への適用可能性を評価します。
PoCを通じて有効性が確認された場合、実運用での利用を見据えたツール開発へと進み、バス格納表を自動作成するWebアプリケーションとしての実装を検討します。将来的には、各営業所の条件変更に柔軟に対応できる仕組みとして検討を進めます。さらに、バス事業で得られた知見を活かし、京王グループを中心としたバス会社や、その他配置最適化領域への展開を視野に検討していきます。
(1)募集内容
①テーマ
「バス格納表の自動作成」
②解決したい課題
③ねらい
(2)採択企業
株式会社Quanmatic
(3)採択理由
JISOU公式サイト:https://www.keio.co.jp/railroad/keio-open-innovation/