QUANMATIC

Press Release 2024年02月28日
量子計算効率化ソフトウェアQANMLにより、1億ビット超の問題の求解に成功しました

自社開発ソフトウェアQANMLを用いて量子計算技術の応用範囲を拡大

株式会社Quanmatic(クオンマティク、本社:東京都新宿区、代表取締役:古賀 純隆、以下Quanmatic)は、早稲田大学戸川研究室のアルゴリズム知財や自社技術を搭載した量子計算効率化ソフトウェアQANML(Quantum Algorithms aNd Machine Library)により、1億ビット超の問題の求解に成功しました。量子計算技術を用いた1億ビット超の問題の求解は世界初※の成果となります。

QANMLには、ハードウェアによる問題規模の制限をソフトウェアによって緩和するアルゴリズムを搭載しています。この度Quanmaticでは、QANMLを用いて、既存のハードウェアによる、1億ビット超の問題の求解を実証しました。最適解が既知の問題に対し、1000ビットのアニーリングを繰り返すことで、探索回数が133回、総計算時間が約2時間で最適解を得られることを確認しました。

実験のエネルギー値遷移
実験のエネルギー値遷移(青色/赤色破線はそれぞれインスタンスプール内での最良解/最悪解を表し、低いほど良い解であることを表す)。

今回使用した手法は、将来的にハードウェアの大規模化が進んだ場合にも適用可能で、さらに大規模な問題の求解を可能にすると期待されます。本成果は、量子計算技術の可能性を拡大し、量子計算技術に対し、AIや機械学習などとともに、DX推進の有効な手段としての位置付けを強化すると考えられます。

今後もQuanmaticは、顧客のビジネス課題に対し、最先端技術を幅広く取り入れたソリューションの展開を続けていきます。

※2024年2月28日Quanmatic調べ

■今回参考にした論文

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