カインズのお客様向け配送サービス「CAINZお届け便」*は、店舗ごとに車両を確保し配送する形で運用を開始しました。しかし、特に地方では、配送量が車両の積載可能量に対して少なく、配送費が割高になっているほか、天気などの影響で日ごとの受注変動が大きく配送車稼働率の向上が難しいという課題がありました。
そこで、近隣の複数の店舗で配送車を共有するシェア配送を導入し、刻々と変わる受注時に都度、最適配送順番と所要時間を計算し、配送可能件数をリアルタイムに算出する、量子計算技術を適用したダイナミック配送計画システムを開発しました。
過去の配送実績データに対して本技術を適用した結果、配送効率が1.5倍改善できる見込みを得ています。本技術により、配送エリアの拡大、配送車両の集約・削減、そして配送件数の増加を図ります。
なお、本技術は現在特許出願中です（特許出願番号:特願2024-176474）。
